源内さんは元祖コピーライター

10月に入り少しは秋めいて来ると思ったが連日の30度超えです、前回のブログで地球は寒冷期に向かいますと言った手前、何が寒冷期だ連日夏日が続いているじゃないかとおしかりを受けそうですが、何も今日、明日また1年、2年で変わる訳では有りません数世紀に渡って少しずつ変わっていきます、地球の温暖期は400年続いていると言われていますのであしからず。

 

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 残暑が続いているので夏のお話を一つ、夏の食べ物で有名なのがうなぎ夏バテ防止にもってこいと言われていますが、夏の土用丑(うし)の日に何故うなぎを食べる習慣が定着したか、ご存知の方が大勢いるとおもいますが江戸時代の『平賀源内』という人の功績が大きいと言われます。

 

諸説ありまして奈良時代歌人である大伴家持万葉集で「夏やせにはうなぎが良いから食べるように』と歌を詠んでいます、現存最古のうなぎ食の文献になりますがこの時代から続けてあったのかもしれませんが、ここでは一般的に有名な平賀源内さんでいかせてもらいます。

 

 この源内さん何と言っていいやらマルチプレイヤー、はたまた天才か奇才か江戸庶民で知らない人がいないと言われる超有名人、蘭学者で発明家(構造も解らないのにエレキテルを修理)油絵書いたり浄瑠璃の台本をてがけたり、源内焼きを考案し果ては春本(エロ本)まで創るともうメチャクチャな才能の持ち主でした、商品を宣伝して報酬を得るコピーライターの元祖とも言われています。

 

 

源内さん現代でブロガーだったらダントツにNO1でしょう。(笑)

 

 

 本当のうなぎのはいつかご存知ですか産卵する冬の前です、私も含めだまされていた人大勢いると思います当然のこと暑い夏にこってりしたうなぎの蒲焼は人気がありません、どうしたら夏にお客様を呼べるかうなぎの屋主人が源内さんにアドバイスを求めると時期的に土用丑の日にちなんで丑(うし)の日だから「う」のつくもの食べると縁起が良いと語路合わせを考えます。

 またうなぎは古来から精をつけるのに良い食べ物と言われている事に注目して「精のつくうなぎを食べて暑い夏を乗り越えよう」というキャッチコピーも用意していました。

 

 源内さんのアドバイスをもとにお客様獲得に向けてうなぎ屋の主人は行動に打ってでます、【本日土用丑の日】と書いた人目をひく大きな看板を通行人に見えるように店の外に置いていると通りがかり人たちが【本日土用丑の日】の看板を見て「今日は何かあったか?」「何の日⁇」と店の前で足を止めると、すかさずうなぎ屋の主人が出て行き源内さんから授かったキャッチコピーを使って次々にお客様をお店に引き入れ大繫盛しました、これを見ていた他のうなぎ屋も右にならえとはじめ今日の【土用丑の日】にはうなぎを食べる習慣が定着しています。  

 

 

あくまでもうなぎの旬は産卵する前の秋か初冬ですが暑い夏に食べるのは粋な江戸っ子と言うところですか、今回はこのへんであなたに楽しいひと時がありますように。

 

 

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